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2022/05/21エコキュートは電気代節約になる?節約するためにできることとは

エコキュートを導入したのに電気代が高くなってしまった家庭もあるでしょう。
電気代の節約になるといわれたのにどうしてか、疑問に思うかもしれません。
エコキュートと電気代についてまとめ、電気代の節約方法を解説します。

エコキュートは電気代節約になる?節約するためにできることとは

エコキュートの仕組み

エコキュートは、貯湯ユニットとヒートポンプユニットという2つの装置が1setになっています。
貯湯ユニットは、その名前の通り湯を貯めておくタンクです。

タンク内には常に一定量の水が蓄えられており、タンクの下部には水が、上部には湯が溜まっています。
ポットのような構造で断熱材により保温されています。

一方ヒートポンプユニットは湯を沸かすための装置です。
大きなファンから空気熱交換器に空気内の熱が送られ自然冷媒に、その熱が移ります。
コンプレッサーで自然冷媒を圧縮・高温化し水熱交換器に送ります。

貯湯タンク下部の水も水熱交換器に送られ、自然冷媒から熱を移動させお湯として貯湯タンク上部に移します。
水熱交換器で熱が奪われた自然冷媒は、さらに膨張弁で減圧されて低温化され空気熱交換器に戻ります。

電気の力でお湯を沸かすと思われがちなエコキュートですが、実際には電気だけの力でお湯を沸かしているわけではありません。

地域別の電気代平均値

エコキュートの電気代は、地域や季節により大きく変わります。
メーカーが公開する各地の年額電気代を、月額に計算したものを紹介します。

・北海道:約2,500円
・東北:約1,700円
・北陸:約1,800円
・関東:約1,900円
・中部:約1,800円
・関西:約1,200円
・中国:約1,600円
・四国:約2,400円
・九州:約1,400円
・沖縄:約900円

電力消費量

エコキュートは、水に空気中の熱を移すことでお湯を作りますが、空気中に含まれる熱の量や水自体の水温が低いとそれだけ電気を使います。
また、保温も外気温が低いと保温効率が悪いため、貯湯タンクにはより高熱のお湯を貯めておく必要がでてきます。

このため、エコキュートは夏場と冬場では電力消費量が違いますし、地域によっても大きく変わります。
4人家族の場合で貯湯タンク内の湯温を夏場は「65度」冬場は「85度」に設定した場合を想定し、3地点での平均的なエコキュートの電力消費量をまとめます。

北海道の場合

気温が低めで、冬は特に水温も気温も下がる地域です。
夏場は1日あたり6.12kWh、冬場は9.80kWhです。

宮崎の場合

気温も水温も高めな地域です。
夏場は1日あたり3.90kWh、冬場は7.89kWhです。

栃木の場合

北海道と宮崎の中間の地域と考えると良いでしょう。
夏場は1日あたり4.76kWh、冬場は9.17kWhです。

契約内容や消費時間帯の違いによる電気代の違い

電気代は、電力消費量に契約単価で計算できます。
この契約単価ですが、地域や契約内容によって違いがあります。
このため、同じ地域でも契約内容によっては電気代に大きな違いがでてきます。

契約は主に「時間帯別の電気料金」と「一律の電気料金」契約があります。
時間帯別の電気料金は地域ごとに呼び名が変わりますが、一律の電気料金は「従量電灯」となっている場合が多いようです。

北海道の場合

北海道の時間帯別の電気料金契約は「eタイム3プラス」といいます。
午後1時から午後6時までの「午後時間」、午前8時から午後1時まで、午後6時から10時までの「朝晩時間」、それ以外の「夜間時間」の3つの時間帯に分かれます。

午後時間は1kWhあたり40円67銭、朝晩時間は30円90銭、夜間時間は14円63銭が単価です。
従量電灯B契約の場合は最初の120kWhまでは23円97銭です。

夏場にeタイプ3プラス契約(時間帯別)と重量電灯B契約でエコキュートを運転した場合の電気代を比較すると次のようになります。

・午後時間:約249円(月7,470円)
・朝晩時間:約189円(月5,670円)
・夜間時間:約90円(月2,700円)
・従量電灯B契約:約147円(月4,410円)

電気代平均値より大幅に高い場合

もし、エコキュートの電気代が各地域の平均値よりも大幅に高い場合は、次の項目を見直してみてください。
見直しにより電気代が下がる可能性があります。

電気契約と運転時間の見直し

もし、従量電灯B契約となっている場合には時間帯別料金契約に変更してみましょう。
時間帯別料金契約になっていても、電気代が高い時間帯に運転している場合には運転時間を見直しましょう。

単価が高い時間になるべく沸き上げる必要がないよう、沸き上げ時間を夜間や深夜など電気代が安い時間帯のみにする方法も効果的です。

沸き上げ量を調整する

沸かすお湯の量が多ければ、それだけ電力消費は増えます。
家族構成や季節などに合わせて、沸き上げ量を調整すると良いでしょう。

追い炊きや保温を減らす

追い炊きや保温では、貯湯タンク内の湯を直接使うことはありませんが、貯湯されている湯の熱を奪い浴槽内の湯を温め直します。

結果として貯湯タンク内の湯温が下がります。
湯温が下がればそれだけ給湯に使う湯の量が増えるため、タンク内の湯の減りが早まります。

長時間の保温や度重なる追い炊きはできるだけ減らすと良いですね。

まとめ

エコキュートの電気代が高く感じる場合は、電気契約や運転時間を見直したり、沸き上げ量の設定を見直したりしてみましょう。

細かな部分では追い炊きや保温機能の使用を減らすこともおすすめです。
より使用電力が少ない新機種に入れ替える方法もありますよ。

新しいエコキュートの導入をご検討中の方は、ぜひ当社「エコライト」にご相談ください。

エコキュートのメンテナンスや交換は「エコキュート交換救急隊 」にぜひお任せください!

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