お役立ちコラム

2022/06/21エコキュートの自動配管洗浄は必要?配管が汚れるのはなぜか

エコキュートを利用し続けていると、お風呂に汚れが浮くことがあります。
原因はいくつかありますが、配管の汚れが原因の可能性もあります。
自動配管洗浄機能が付いているエコキュートでも、配管が汚れる可能性があります。
どうして配管が汚れるのか、汚れを放置した場合のリスクについてまとめます。

エコキュートの自動配管洗浄は必要?配管が汚れるのはなぜか

配管の仕組み

お風呂に給湯したお湯に汚れが浮くと、貯湯タンクの中にあるお湯が全て汚れていると思うかもしれません。
ですが、浴槽には二つの配管ルートがあるため、貯湯タンクの中にあるお湯が汚れていなくても、お風呂に汚れが浮くことはあります。

給湯の場合

浴槽に適温の湯を張るためのボタンを押すと、貯湯タンク内にある熱湯と水をブレンドして適温のお湯が給湯されます。
浴槽にお湯がない状態で給湯する場合には、この貯湯タンクから直接湯が供給される配管と水道水から水が供給される配管の二つが集約された配管を通ります。

追い炊きや保温の場合

浴槽に一度張ったお湯の追い炊きや保温には、貯湯タンク内のお湯が使われるわけではありません。
浴槽から貯湯タンク内にある熱交換器に送られ、貯湯タンク内のお湯から熱だけを貰い再び浴槽に戻ります。

つまり、追い炊きや保温のための配管が給湯の配管とは別にあります
追い炊きや保温に使われる配管には、浴槽内にたまったお湯が循環しているのです。
浴槽内の湯は、一見きれいに見える状態でも、実際にはかなり汚れています。

特に入浴後のお湯は人の皮膚の常在菌や皮脂、汗などが移ります。
一人が入浴した後に、次の人が入浴するまでの間「保温」運転すると常在菌や皮脂、汗などが混じったお湯が追い炊きや保温に使われる配管内を循環するのです。

配管内の汚れの原因

エコキュートの浴槽内の湯が循環する配管の内部には、雑菌などを含む湯が循環していることが理解できたかと思います。
配管内に湯が残っていると、雑菌類などが付着してどんどんたまっていってしまうのです。

一般的に浴槽内の残り湯には入浴直後の湯の約1,000倍の雑菌が住み着くといわれています。
配管内に付着した雑菌類がそのままの状態であれば、さらに恐るべき数の雑菌類の温床になることが想像できるでしょう。

配管内から出てくる汚れの原因は、これら雑菌類なのです。

汚れを放置するとどうなるのか

もともと身体の皮膚の上には、常在菌といって常に雑菌が付いています。
浴槽内の湯に移るのもこれらの雑菌なので、大きな問題はなさそうに感じるでしょう。
ですが、常在菌の中には健康なときには大きな問題がなくても、免疫力が下がっているときには注意すべきものがあります。

その代表格が「レジオネラ菌」です。
レジオネラ菌を吸い込むことで、レジオネラ肺炎と世慣れる重篤な症状に陥る危険があります。
特に子どもや高齢者は、成人に比べ免疫力が低いため注意が必要です。

自動配管洗浄機能があれば大丈夫?

エコキュートの中には、自動配管洗浄機能といって自動的に配管内を洗浄してくれる機能が付いているものがあります。
ただ、この機能には少し注意が必要です。

一般的に、エコキュートの自動配管洗浄機能は、追い炊きや保温の際に浴槽の湯が循環する配管に水通しをして、配管内の汚れた水を押し流す機能です。
配管に付着してしまった汚れまでを洗浄する機能はありません。

半年に一度は行いたい配管洗浄

追い炊きや保温のために浴槽の湯が循環する配管は、自動配管洗浄機能ではきれいにはできません。
半年に一度程度、洗浄剤を使用して配管洗浄を実施することをおすすめします。
配管洗浄剤は、メーカー推奨のものを必ず使用しましょう。

これは配管に使う素材によっては、酸やアルカリ、硫黄などの成分に弱いものがあります。
メーカーでは、配管を傷めない洗浄剤を推奨することで長く利用できるようにしています。

洗浄の手順

まずは、入浴後の残り湯に配管洗浄剤を溶かします。
ただし、入浴剤を利用した場合には残り湯を使わず、改めて湯か水を張りなすようにしましょう。

洗浄剤を溶かしたら、追い炊きを実施します。
2~3分ほど追い炊きした後、追い炊きを中止して10分ほど待ちましょう。
配管内に洗浄成分を送り、配管内の汚れを洗浄成分と馴染ませます。
その後、浴槽内の水を捨て、一度浴槽を軽く清掃します。

浴槽内をきれいにしたのちに、すすぎ運転を実施します。
浴槽内に自動給湯で湯を張るのではなく、水を給水口の5㎝上まで入れます。
この時お湯ではなく水を張るのがポイントです。

エコキュートによっては水張り機能がありますので、必ず水を張ってください。
次に追い炊き機能で2~3分追い炊きをします。
水を張ったことで長時間の追い炊きが可能となり、配管内に水が循環し配管内部に残った洗浄成分が排出されるのです。

最後に浴槽内の水を捨て、さらに配管内の残り水を流すために自動配管洗浄機能を作動させるか、洗浄ボタンを押し通水させましょう。

まとめ

エコキュートの自動配管洗浄機能をはじめ、浴槽内の湯が循環する配管内の残り湯を押し出す洗浄機能は、残り湯を排水した後は必ず利用すると良いでしょう。
また、半年に一度は洗浄剤を用いた配管洗浄も実施すると配管をきれいに保てます。

配管のメンテナンスを実施しても、配管内部の経年劣化で汚れが出てくることもあります。
このようなときは、そろそろ買い替えのサインかもしれませんね。
エコキュートの買い替え・設置をご検討中の方は、ぜひ当社「エコライト」にご相談ください。

エコキュートの交換設置は「エコキュート交換救急隊 」にぜひお任せください!

関連記事

  • エコキュートの電気代はいくら?計算方法や安くするポイントを紹介エコキュートの電気代はいくら?計算方法や安くするポイントを紹介 電気代が安くなると評判のエコキュートですが、実際のところどれぐらい安くなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。電気代については、住んでいる地域の気候や契約している電気料金プラン、ライフスタイルで大きく変わってくるため、「いくら節約できるのか」を明確に算出するのは難し […]
  • エコキュートの室外機の水漏れの原因や対処方法エコキュートの室外機の水漏れの原因や対処方法 エコキュートの水漏れの原因は、結露ができることや配管から水漏れしていることなどが考えらえます。 水漏れの原因によって対処方法も異なるため、水漏れ対策のためには原因のパターンを押さえておくことが重要です。 この記事では、エコキュートの水漏れの原因・対処方法・対処する際の注 […]
  • エコキュートの電源が入らない原因と症状別の対応策エコキュートの電源が入らない原因と症状別の対応策 「急にエコキュートの電源が入らなくなって焦った」というご経験はありませんか? いつも当たり前のように動いているエコキュートの電源が入らなくなると、とても不安になりますよね。ですが、原因と症状に応じた対応策を知ることで、しっかり対応できるので安心してください。 この記事で […]
  • エコキュートはどれを選ぶべき?主要6社メーカー徹底比較!エコキュートはどれを選ぶべき?主要6社メーカー徹底比較! エコキュートは2001年に発売されて以来、各メーカーは様々なタイプのエコキュートを発表してきました。 2021年現在、エコキュートを販売している主なメーカーは、パナソニック・三菱電機・東芝・ダイキン・コロナ・日立の6社です。 エコキュートを導入・交換したいけれど、一体どの機 […]
  • エコキュートの水が止まらない原因は?対処法や修理費・予防法を解説エコキュートの水が止まらない原因は?対処法や修理費・予防法を解説 「エコキュートの水が止まらない!」 「でも原因がわからないので、対処方法もわからない…」 「エコキュートの修理費用は高いのかな?」 このようなお悩みを抱えていませんか? この記事では、エコキュートの水が止まらない原因と解決策・修理費用を解説しています。 また、エコ […]
  • エコキュートが落雷で故障!火災保険適用で修理できるの?エコキュートが落雷で故障!火災保険適用で修理できるの? 落雷により、家電が故障する可能性があることをご存知の方は多いでしょう。 エコキュートもまた、電化製品の1つなので、落雷で故障する可能性があります。 落雷をはじめ、自然災害などで故障した場合、火災保険で修理できるのかを解説します。 落雷をはじめとした自然災害による故 […]

contactお問い合わせ

埼玉、東京、神奈川でエコキュートの交換設置なら安心と信頼のエコキュート交換救急隊におまかせください