お役立ちコラム

2020/08/20蓄電池のメリットとは?デメリットはある?

昨今、電気を溜めることができる「蓄電池」の注目が高まっています。
蓄電池とは、その名の通り電気を蓄えることができ、何回でも使うことができるというシステムです。
今回は、蓄電池の仕組み、メリット・デメリットについて解説していきたいと思います。

 

蓄電池とは?メカニズムを解説

蓄電池とは、電気を「他の物質」に変換してから蓄えることができる電池のことを言います。
例えばこのように、イメージしてみてください。
傷んだリンゴをそのままにすると、どんどん傷んで食べられなくなってしまいます。しかし、傷んだリンゴをジャムに加工すれば、新しい形でリンゴを食べることができます。
蓄電池も電気をそのままの状態で保存することはできないのですが、他の物質に変えてしまうことで、電気を蓄えることが可能になります。

蓄電池の詳しいメカニズム

蓄電池は「正極」と「負極」に分かれています。
負極から正極に電子が移動すると「放電」されて、電気を使用することが可能となります。
一方、正極から負極に電子が移動すると「充電」されて、蓄電することが可能となります。

一般的な乾電池を見てもらうと「+」と「-」があります。
「+が負極」「-が正極」となっていますので、乾電池を想像すると蓄電池のメカニズムも分かりやすいでしょう。

蓄電池には5つの種類がある

蓄電池には大きく分けて5つの種類がありますが、基本的に主流となっているのは「リチウムイオン蓄電池」です。
では、リチウムイオン蓄電池を含めた5つの種類の蓄電池について、特徴や寿命などを比較しながらご紹介します。

●リチウムイオン蓄電池
スマートフォン、パソコンに使われており、安全性が高いと評されています。
寿命は6~10年程度となります。

●NAS蓄電池
300℃という高熱でなければ作動しないが、資源はとても豊富なので安く提供されています。
寿命は制限がないので、かなりの長寿命となっています。

●ニッケル蓄電池
急速充電ができることで知られており、リチウムイオン蓄電池が主流になる前に多く使われていました。
寿命は5~7年程度となっています。

●鉛蓄電池
費用が安価で、車のバッテリーに使われています。
寿命は17年となっています。

●レドックスフロー
安全性が高く、ほとんど劣化しないので次世代の蓄電池と言われています。
寿命は制限がないので、長寿命となっています。

蓄電池のメリット3選

蓄電池のメカニズムや種類などを理解したら、お次はメリットについて知っていただきましょう。

災害時に活躍してくれる

ここ最近は、日本で様々な災害が多く見られるようになりました。
災害が起こった時、「停電」になると困ってしまいます。
そんな時に「非常用電源」として、蓄電池を活用することが可能です。
蓄電池の中には、停電した時に「この家電を使えるようにしたい」と設定しておくことができるものもあります。
また、24時間継続して電気を使うことができるという蓄電池もあります。

停電が数分で終わればいいですが、長時間または数日の停電になった場合には蓄電池があると便利です。

太陽光発電の効率をよくさせる

蓄電池を設置することによって、太陽光発電の効率をよくさせることが可能です。
太陽光発電システムで発電が行われない時に、蓄電池に溜まっている電気を使うことができます。

太陽光発電のパワコンとの相性がいい

パワコンと蓄電池が一体化しているものを使うと、省スペースでも設置が可能です。さらに効率もアップするので、パワコンと蓄電池はとても相性がいいです。

蓄電池のデメリット3選

メリットがあれば、デメリットもあります。蓄電池のデメリットを3つご紹介しますので、ご検討の際には参考にしてください。

寿命がある

蓄電池には、先ほどもお伝えしたように寿命があります。メーカーや種類によって寿命は異なります。
必ず寿命があるものなので、製品選びにも慎重になる必要があります。

メーカーや種類により異なる電気量

蓄電池のメーカーや種類によって、ご家庭で活用ができないというケースがあります。
導入する時には、環境などを考慮して蓄える電気の量、使える電気の量をしっかり確認しましょう。

設置のためにスペースを確保する必要がある

蓄電池は直射日光が当たらず、風通しの良い場所に設置しなければなりません。
ですから、場所を確保しなければいけないというデメリットがあります。
家の中、敷地内に蓄電池を置くためのスペースが用意できなければ、設置することができなくなります。

蓄電池は種類と住環境がマッチするものを選びましょう

蓄電池には様々な種類やメーカーがあります。
住環境と種類がマッチするものを選ぶことで、うまく家庭内で蓄電池を活用することができます。
そのためには、しっかりと蓄電池の種類を選別していくことが重要なポイントとなります。
蓄電池の良さをフル活用できるように、設置環境について考えてみましょう。

関連記事

  • エコキュートでバスソルトは使えるの?使えない入浴剤はあるのかエコキュートでバスソルトは使えるの?使えない入浴剤はあるのか 1日の疲れを癒すために、入浴時にはバスソルトや入浴剤を活用する方もいるでしょう。 ですが「エコキュートは入浴剤が使用できない」と聞いたことがあるかもしれません。 本当にエコキュートでは、入浴剤が使えないのでしょうか。 エコキュートの給湯の仕組み エコキュートは、 […]
  • エコキュートの設置スペース選びの注意点や工事の流れを徹底解説!エコキュートの設置スペース選びの注意点や工事の流れを徹底解説! エコキュートの導入の際に真っ先に必要になるのが設置スペースの確保です。 エコキュートは主に「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」から構成されるので、電気温水器よりも広い設置スペースを必要とします。 スペースのことを考えずに導入を決めると後で困る… そんなことにならないた […]
  • 電気温水器からエコキュートにするメリット・デメリットを解説!電気温水器からエコキュートにするメリット・デメリットを解説! 近年は維持コストの安さなどから電気温水器からエコキュートに交換するご家庭が増加傾向です。 みなさんの中には、電気温水器とエコキュートはともに電気を使ってお湯を沸かす仕組みなのに、どうしてコストに違いが出てくるのか疑問に思う方もいると思います。 この記事では、電気温水器とエコ […]
  • エコキュートは飲用水として使える?お湯を飲みたい時の対策エコキュートは飲用水として使える?お湯を飲みたい時の対策 光熱費の節約や災害などの非常時にお湯が使えるなどの理由から、最近エコキュートの設置を考える人が増えています。ここで気になるのが、エコキュートは飲用水として使っても大丈夫なのか、ということではないでしょうか。今回は、導入してから後悔や失敗しないために、エコキュートのお湯は飲用水と […]
  • 【エコキュート】価格と工事費はいくら?選び方と注意点も解説!【エコキュート】価格と工事費はいくら?選び方と注意点も解説! 「エコキュートってどんな種類があるの?」 「エコキュートっていくらするの?」 「エコキュートの工事費用っていくら?」 ガス給湯器に比べ省エネで、火災の危険性が低いため、近年人気のあるエコキュート。 家庭に設置したくても、エコキュートの種類・価格・注意点がわからなけれ […]
  • エコキュートとは?いまさら聞けない基礎知識とメリット・デメリットまとめエコキュートとは?いまさら聞けない基礎知識とメリット・デメリットまとめ 2001年にコロナ社が初めて家庭用エコキュートを販売し始めてから既に600万台が設置されております。 エコキュートの平均寿命は10~15年程度ということで、現在エコキュートの修理や交換に関するお問い合わせが増えてきています。 そもそもエコキュートってなに? & […]

contactお問い合わせ

埼玉、東京、神奈川でエコキュートの交換設置なら安心と信頼のエコキュート交換救急隊におまかせください