お役立ちコラム

2021/03/12エコキュートを設置するにはどうしたらいいの?必要なことと事前準備について

エコキュートは電気でお湯を沸かす給湯システムで節電効果が高く、災害時にはタンクのお湯を非常用水として利用できるなど魅力的な要素の多い給湯器です。

いざ、エコキュートを導入しようと思っても、どんな流れで設置するのか、費用はどのくらいかかるのか、など分からないことが多いと思います。

工事の手順や費用をあらかじめ理解しておくことで、不安がなくなりトラブル回避にもつながります。安心で快適なエコキュートライフを過ごすためにも、設置までの流れを見ていきましょう。

 

 

①まずは設置できるスペースがあるか確認!

意外と大きいエコキュート

エコキュートを設置するために、まず最初に行わなければならないのが設置できるかどうかです。ガス給湯器などをお使いの方はまず、エコキュートの大きさにびっくりすることでしょう。そもそもエコキュートには「貯湯ユニット」と「ヒートポンプユニット」の2つの機器があります。この両方を設置できるスペースが必要になります。

メーカーや商品によって異なりますが、一般的に貯湯ユニットは高さ2m前後、幅60cm前後、奥行き70cm前後と言われています。ヒートポンプユニットは高さ60cm前後、幅60cm前後、奥行き30cm前後となっており、エアコンの室外機と同じくらいの大きさです。

しかし、設置できるからといってあまりにも狭い場所に設置してしまうとメンテナンスができなかったり、場合によっては保証適用外になることもあるので注意が必要です。

また、エコキュートは夜に作動するため寝室側には設置を避けるなど配慮が必要になります。それらの条件を考えながら、設置場所を決めていくことになります。

中々サイズが大きくて難しい…という方には、近年増えてきている「薄型タイプ」はいかがでしょうか。薄型は前記の角型に比べてやや初期費用がかさみますが、奥行きが40cm前後と非常に薄く、見た目もスタイリッシュなデザインのものが多いのでお勧めです。

設置に関しては施工店とよく話し合い、自分の家にあったタイプを選びましょう。

 

②既存設備の撤去と基礎工事は重要です!

既存の給湯システムを撤去します

設置する場所が決まれば工事に入りますが、それまでに使っていた給湯器がある場合にはそれを撤去する必要があります。また、もしそれがガス給湯器の場合にはガス会社との契約を解除するかどうかも検討します。エコキュートを設置することによってガスが必要なくなります。そのため工事終了後にガス会社との契約を解除する必要が出てきます。

基礎工事は2パターンあり!

次に、エコキュートを設置する土台を作成します。コンクリートを流し込んだり、砂利を敷いたりするなどして設置場所に土台を築く基礎工事を行います。

なぜかというと、エコキュートの貯湯タンクユニットは本体だけで60~90kgあり、満水時には400~600kgに達するため、しっかりとした土台が必要になります。同時に、転倒防止策のアンカー設置も行います。ただ、最初から縦横80cm、厚さ10cm以上のコンクリートスペースがある場合には基礎工事は不要です。ちなみに、土台の作り方には型枠を作って生コンクリートを流し込む「現場打ち」と既製品のコンクリートを利用する「エコベース」という2種類の方法が存在します。

現場打ちは比較的地盤の弱い場所でもしっかりとした土台が作れますが、コストや時間がエコベースより多く必要という難点があります。一方、エコベースは既存の土台を置くだけなので、コストや時間は抑えられますが、地盤が弱いと土台が不安定になりがちです。

こちらも、施工店とよく話し合って決めることをお勧めします。

 

③設置作業の流れを把握しておこう!

まずは配管工事が必要です

土台しっかり完成したら、まずは配管工事を行います。

エコキュートの設置以前に電気温水器や給湯器を使っていた場合は、今まで使っていた配管をそのまま使い続けることが可能ですが、今まで使っていた給湯器とは違う場所にエコキュートを設置する場合には、新たな配管を作るための工事が必要になります。
そのため、エコキュートを設置する際には、配管の位置も確認してから場所を決めるほうがよいでしょう。

 

3種類の配管工事があります

1、給水配管工事
まず給水配管工事はエコキュートが使用できるように行う最も基本的な工事です。貯湯ユニットとシャワーや蛇口を繋げる工事になります。

2、追い焚き配管工事
次に、追い焚き配管工事とは追い炊き機能のあるエコキュートに限り、タンクの中のお湯を浴槽に送るための工事になります。

3、排水配管工事
最後の排水配管工事とはヒートポンプや貯湯タンクユニットから出る排水をきちんと排水口に流れるようにするための工事です。

配管工事にかかる時間は約3~5時間程度になります。その間は断水になるため、蛇口やシャワーが使えなくなります。こちらも事前に知っておくことで準備ができると思います。

 

いよいよエコキュートの設置です

全ての配管工事が終わったら、ついにエコキュートの本体を設置します。
貯湯ユニットとヒートポンプユニットを基礎工事で固めた土台の上に、底が平らになるように取り付けていきます。
2つのユニットを土台に固定したら配線工事に入ります。
エコキュートを稼働させるためには、貯湯ユニットの電源線とアース線、
ヒートポンプユニットの電源線とアース線、キッチンと浴室に設置するリモコン用の信号線…など、複数の配線が必要となります。
配線が終わったらいよいよ稼働確認をして、問題なければ設置工事完了となります。

④条件によって変わる!エコキュート設置の工事費用

エコキュートを初めて導入する場合の設置費用は、本体代を含めると40~60万円と言われています。
エコキュートを既に設置しており、本体のみを交換するという場合は、本体代と取り換え工事費を合わせて30~50万円が目安となっています。

ただ、追加工事の基準や具体的な料金は業者によっても異なるため、必ず事前に気になる点は確認するようにしましょう。

 

まとめ

 

工事の方法を知って不安を解消しましょう!

エコキュートの設置の流れを見ていきました。

基本的には施工業者がすべて行ってくれますが、設置者側も最低限の工事内容は把握しておいて損はないと思います。

これによって、設置の疑問や不安が少しでも解消されたらと思います。

工事の概要を理解し、よりよい今後の生活に結び付けていきましょう。

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