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2022/11/27エコキュートの施工とは|設置の流れや追加費用が必要なケースを解説

「エコキュートの施工内容は?」
「どれくらいの費用がかかる?」

ガス・石油給湯器からエコキュートへの変更を考えている方や、家を建てる際にエコキュートの導入を考えている方もいらっしゃるでしょう。
エコキュートの施工内容がわかれば、必須の工事内容がわかるはずです。
余計な費用を支払う心配がなくなり、導入コストを抑えられる可能性があります。

そこで本記事では、施工前から工事内容までの手順と、工事の注意点を解説します。
賢くエコキュートを導入するために、事前にエコキュートの施工内容を見ておきましょう。

エコキュートの施工とは|設置の流れや追加費用が必要なケースを解説

エコキュートの施工前の準備から使用開始までの流れ

下記の表は、エコキュートの施工準備から使用開始までの流れです。

1.現地調査 業者が自宅に来て、エコキュートの設置場所を確認する

分電盤・洗面所・お風呂などを見る。

2.見積もり 現地調査の内容をもとに見積もりする。
3.電力会社へ申請 業者が電力会社へ契約変更手続きを申請する。
4.設置工事 既存の給湯器を取り外し、エコキュートを設置する。
5.使い方の説明 設置工事が終わったあと、使い方の説明を聞く。
6.支払い 指定の方法で支払う。

クレジットカードやローン払いも可能なケースが多い。

7.使用開始 基本的に、設置工事の日からお湯は使える。

エコキュートを設置・交換する手順|標準工事の内容

エコキュートを設置する標準工事は、以下の流れで行います。

1. 既設の給湯システムを撤去
2. 本体を設置する基礎部分の工事を行う
3. エコキュート本体とヒートポンプユニットを設置する
4. 電気コードの配線や接続の工事を行う
5. 水やお湯が通る配管の工事を行う
6. リモコンを取り付ける工事を行う
7. 正しく動くかどうかチェックするための試運転

標準工事は、一般的に最初から含まれている工事内容・費用です。

1.既設の給湯システムを撤去

新築でない場合は、既設の給湯システムを撤去しなければなりません。
まず既設の給湯システムの水抜きをし、水を抜いている間にリモコンを撤去するのが一般的です。
そのあと、電気コードや配管を外し、既存の給湯システムを撤去します。

2.本体を設置する基礎部分の工事を行う

エコキュートを置く土台となる、コンクリートの基礎工事を行います。
基礎工事には「エコベース」「土間打ち(現場打ち)の2種類があります。

エコベースは、既製品のコンクリートブロックとアルミのプレートを組み合わせ、その中にコンクリートを流し込むタイプの土台です。
土間打ちは、一から鉄筋を組み、コンクリートを流し込んで作ります。
エコベースの方が早く安価にできますが、地盤のゆるい土地には使用できません。

3.エコキュート本体とヒートポンプユニットを設置する

エコキュート本体(貯湯タンク)を搬入し、本体と土台が水平になるようにアンカーボルトを打ちつけます。
そのあと、エアコンの室外機の見た目によく似た「ヒートポンプユニット」を本体の横に設置します。

4.電気コードの配線や接続の工事を行う

分電盤から電源コードを分岐させ、本体へ配線します。
エコキュート本体の電源部分のフタを開けたら、まずは電源コードの接続です。
感電や発火を防ぐ「アース線」を取り付けたら、本体とヒートポンプユニットを電源コードでつなげます。

最後に、室内のリモコンにつながる電源コードを取り付けたら、電気工事は完了です。

5.水やお湯が通る配管の工事を行う

エコキュートに水を送るための給水配管と、お湯を送る給湯配管を取り付けます。
追い焚き機能がある場合は、浴室にお湯を入れるための浴室配管・風呂アダプタを設置します。

ただし風呂アダプタ工事は、標準工事に含まれていない場合がほとんどです。

最後に、エコキュート・ヒートポンプユニット間で水とお湯を送る「ヒートポンプ配管」を取り付けます。

6.リモコンを取り付ける工事を行う

キッチンや浴室にリモコンを設置します。
防水のためにリモコンのまわりをコーキング材で埋めたら、全体の設置工事は完了です。

7.正しく動くかどうかチェックするための試運転

工事後は、電源を入れてリモコンの表示に問題がないか確認し、音声ガイダンスが流れるかどうか試運転します。
また、ヒートポンプ配管の空気を抜き、水を送る沸きあげが正常に行われるかもチェックします。

試運転で動作に問題がなければ、使い方の説明をして終了です。

エコキュートの設置費用|本体+標準工事

エコキュートの設置費用は、本体価格と標準工事込みで提示される場合がほとんどです。
エコキュート(ヒートポンプユニット含む)の価格は、容量・機能によって幅がありますが、約20万円~40万円程度が一般的でしょう。

標準工事費用は、約10万円〜20万円程度が一般的です。
そのため、本体価格と標準工事を合わせて総額30万円~60万円程度になります。

【注意】よくある追加工事・費用が発生するケース

追加工事・費用が発生する主なケースは、以下の通りです。

● ケース1|既存の分電盤が200Vに対応していない場合は「分電盤工事」が必要
● ケース2|追い焚き機能付きにする場合は「風呂アダプタ工事」が必要
● ケース3|通常の搬入が困難な場合は「特殊運搬費用」が必要

事前に確認しておけば、予想外の出費を防げます。

ケース1|既存の分電盤が200Vに対応していない場合は「分電盤工事」が必要

既存の分電盤(ブレーカー)が200Vに対応していない場合は、必ず分電盤工事をしなければなりません。

分電盤工事は、追加で3万5,000円〜6万円程度かかるケースが多いです。
また200Vの配線が引き込まれていないと、さらに追加で2万5,000円~5万5,000円程度かかります。

ケース2|追い焚き機能付きにする場合は「風呂アダプタ工事」が必要

追い焚き機能付きにする場合は、風呂アダプタ工事が必要です。
風呂アダプタ工事は、約1万円~1万5,000円程度かかるケースが多いでしょう。
工事では浴槽に穴を空け、アダプタ(お湯が出てくるところ)を設置します。

多くのご家庭で必要になる風呂アダプタ工事ですが、標準工事に含まれていないケースが多いです。

ケース3|通常の搬入が困難な場合は「特殊運搬費用」が必要

自宅まわりが狭い道だったり、エコキュートの設置場所までに障害物があったりする場合は、特殊運搬費用がかかります。
例えばユニック車(クレーンを装備したトラック)を使用して搬入するケースなどです。

一般的に現地調査の際に見積もりが行われるので、心配な場合はその場で質問しておきましょう。
知らないうちに追加費用に含まれているかもしれません。

まとめ

本記事では、エコキュートの施工内容や追加工事が必要になるケースについて解説しました。
初めてエコキュートを設置する場合は、必ず基礎工事が必要になります。

地盤がゆるくなければ安価な「エコベース」を選択できるため、知っておくと業者に伝えて費用を抑えられるでしょう。
このように、エコキュートの施工前に工事内容を知っておくと、希望に沿った施工にしやすくなります。

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