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2020/08/31エコキュートの工事内容や工事費について解説!雨でも施工は可能?

現在、家庭でガス給湯器や電気給湯器を使用していて、エコキュートの導入を検討している、将来的に導入したいと考えている方は少なくないでしょう。
エコキュートは従来の給湯器に比べると省エネで、光熱費の節約ができるというメリットがあるため、ランニングコストを抑えたいのであれば早めに交換することをお奨めします。
今回は、エコキュートを新規で取り付ける場合の、工事内容や工事費について解説していきます。

 

エコキュートの工事内容は複雑!取り付けまでの手順を知っておこう

電気工事士や排水装置主任技術者などの国家資格がなければ、エコキュートの取付工事は行えません。
電気配線や配管に関する作業が含まれる複雑な工事となります。
エコキュートの設置工事の手順を知っておくことは、取り付け後のトラブルを避けることにもつながるため、事前に把握しておきましょう。

エコキュートを設置する前に行う作業の流れ

<1>現場調査
エコキュートの取付工事は、作業する現場状況によって工事の流れや費用に差が出ることがあります。
そのため、施工の前に現場調査を行う業者がほとんどです。
エコキュートの大きさは、ヒートポンプユニットが幅550~650×奥行600~750㎜、貯湯タンクが幅900×奥行3000㎜程度です。
現場調査では、まず設置に必要なスペースが確保できるかどうかを確認します。
さらに、配線・配管ルートの調整を行った上で、エコキュートが設置可能かどうかを判断します。

<2>既存機器の撤去
場所が決定したら、次に行うのは既存の給湯器の撤去作業です。
ガス配管の閉塞処理、また配管などが再利用できる場合は必要に応じて改良しておきます。
ガス給湯器の場合、ガス会社との契約を解除するかどうかも検討しなければなりません。

<3>コンクリートの基礎工事
コンクリートの流し込みや砂利を敷くなど、設置の土台となるコンクリート基礎打ちを行います。
基礎工事は「土間打ち(現場打ち)」と「エコベース」の2種類に分けられます。
土間打ちは型枠を作ってコンクリートを流し込む方法で、地盤の弱い場所にもエコキュートを固定することが可能です。
エコベースは既存のコンクリート土台を施工に用いるため、工事期間が短縮されますが、地盤の弱い場所だと固定できないケースがあります。

ただし、一辺が80㎝かつ10㎝以上厚みのあるコンクリートが設置されている場所であれば、基礎工事は省くことが可能です。
既存の土台を使用する場合、ガス給湯器や電気給湯器の固定穴をコーティングで埋めていく作業が必要になります。

エコキュートの設置後は3つの工事が必要

基礎工事が完了したら、いよいよエコキュートを搬入し、設置作業を行います。
エコキュートは60~90㎏前後の重量があるため、男性の作業員が2人がかりで運ばなければなりません。
エコキュートを基礎土台の上に設置したら、土台にアンカーボルトを打ち、機器本体が水平になるよう調節します。
その後、3つの工事を行います。

<1>電気工事
エコキュートを使用するには、専用のブレーカーの設置と電気工事が必要です。
具体的には、電源線の分岐や配線、給湯ユニットへの接続、ヒートポンプユニットと給湯ユニット間の連絡配線、アース線工事などを行います。

<2>配管工事
ヒートポンプユニット配管、給水給湯配管工事、追い炊き配管工事、ドレン排水配管工事・風呂配管などの工事を行います。
また、浴槽内に追い炊き用の循環口を取り付けます。

<3>リモコン工事
キッチンや浴室のリモコンに繋がるリモコンの電源配線を取り付けます。
接触不良などが起こるとリモコンの動作に不具合が生じるため、配線・配管工事と同じくらい重要な作業と言えるでしょう。
動作チェックや試運転などを複数回行い、問題がなければ作業は完了です。

エコキュートの工事費の相場はいくら?雨でも施工は可能なの?

従来の給湯器からエコキュートに交換する場合の工事費は、10~20万円程度が相場です。

業者が掲示する基本工事費の中には、主に以下のような内容が含まれます。
・基礎工事
・エコキュート本体の設置
・電力会社申請
・脚部カバー取付
・配管工事
・リモコン工事
・既存給湯器の撤去
・試運転、アナウンス

このほかにも、分電盤が対応していない場合は分電盤工事費が、幹線が200V以下の場合は幹線工事費が追加料金として発生します。
相場はそれぞれ3万5000~6万円、2万5000~5万5000円程度です。
また、エコキュートの搬入が難しい場合は、特殊運搬費が別途かかることを頭に入れておきましょう。

基礎工事にエコベースを選択した、あるいは既存の土台を利用した場合は工事費用が安くなる傾向にあります。
配管を再利用した場合なども費用を抑えられるでしょう。
逆に、基礎工事に現場打ちを選択したり、配管を新設したりした場合には工事費用が高くなりやすいです。
基本工事に基礎工事を含まない業者もあるため、事前に見積もりや内訳明細書をとっておくべきでしょう。

エコキュートの設置工事は晴天でなければ行えないというわけではありません。
ほとんどの業者が雨の日でも施工を受け付けているため、天候はあまり気にする必要はないです。

まとめ

エコキュートの工事内容は業者によって大きく変わることはないでしょう。
しかしながら、工事の仕上がりや質は職人の腕に左右されます。

見積もり内容が明瞭であるかどうかも、良い業者を見極めるポイントとなるでしょう。
エコキュートの施工を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、内容や料金をしっかりとチェックしてください。

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