エコキュートは、空気の熱をヒートポンプユニットで取り込んで水の温度を上げ、貯湯タンクでお湯を保存するという仕組みの電気給湯器です。つまり、単に電気でお湯を沸かす給湯器と異なり、空気を取り込むという機能が搭載されているので、エア抜きというメンテナンスが必要になります。
ここでは、エコキュートのエア抜きの必要性やメンテナンスの手順、注意点を紹介します。
目次
エコキュートのエア抜きとは、ヒートポンプユニットの配管や貯湯タンクに貯まった空気を抜くという作業です。エコキュートの貯湯タンクやヒートポンプユニット内の配管は水で満たされています。しかし、ヒートポンプユニットは空気の熱を取り込み、その空気を吸収する空気熱交換機の自然冷媒を圧縮してお湯を作るため、使い続けていると配管内に空気が溜まってしまいます。配管に空気が混ざると、圧縮する際に空気を噛む状態になるためお湯が循環しづらくなってしまうのです。この状況を改善するのが、エコキュートのエア抜きです。
空気が混ざっていても、お湯が使えるのであれば問題ないと思う方もいるかもしれません。しかし、エア抜きが必要な理由があります。ここでは、その理由を紹介するので、必要性を感じないという方はチェックしておきましょう。
ヒートポンプユニットに混ざる空気の割合は、使用年数や使用環境によって異なるため、多少空気が混ざっている程度ではエコキュートを使うのに支障が出ることはありません。しかし、溜まった空気は自然に抜けることがないので、使うほどに溜まっていきます。すると、お湯が使えなくなったり、設定した温度にならなかったり、機能が正常に作動しなくなることがあるのです。今は大丈夫でも、エアが溜まった状態を放置すると、いきなりお湯が使えなくなることがあるので、数ヶ月に1回の割合でエア抜きを行う必要があるのです。
エコキュートに限ったことではありませんが、ヒートポンプユニットの配管内には、水垢や水道水の不純物が蓄積していきます。そのまま使っても健康被害が起こるわけではありませんが、やはり配管内が汚れた状態というのは気持ち良いものではありません。エア抜きをすると、空気とともに汚れを取り除けるので、配管内を掃除できてきれいな状態で使えるようになります。汚れが溜まってしまうと、それが故障の原因になることもあるため、定期的なエア抜きが必要になるのです。
エコキュートのエア抜きは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクでそれぞれ手順が異なります。そのため、まずはどちらのエア抜きが必要かを確認し、各手順に沿って行ってください。
ヒートポンプにエアが溜まった場合は、ユニット内のお湯(水)を抜いてエア抜きをします。ユニットの側面に水抜き栓が付いているので、この栓を少しずつ回してお湯(水)を出しましょう。最初は空気が混ざったお湯(水)が出てくるので、そのまま放置してください。しばらく経って、空気の混ざっていない水が排出されるようになれば、エア抜き完了です。
貯湯タンクのエア抜きは、ヒートポンプユニットよりも工程が多いので、一つずつ確認しながら行っていきましょう。
エア抜きは特別難しいものではありませんが、注意点が2つあるのでチェックしておきましょう。
自動保温などお湯の温度を保つ設定している場合、タンク内のお湯は熱くなっています。その状態で栓を開いてしまうと、熱湯が噴き出すことがあるので、必ずタンク内のお湯の温度が下がっているかを確認し、水抜き栓を開けるときはゆっくりと開けるようにしましょう。
不具合が起こってからエア抜きをするというスタンスでは、エコキュートの故障リスクが高まります。定期的にメンテナンスをしていれば、修理費用がかかることもないので、1年に1回から2回はエア抜きを行ってください。
エコキュートのエア抜きを怠っていると、お湯が使えなくなったり配管内に汚れが溜まったり、最悪の場合は給湯器本体が故障してしまう可能性があります。そのため、エア抜きは定期的に行わなければなりません。しかし、工程自体はそれほど難しくはないものの、機械の設定をチェックしなかったり、慌ててエア抜きをしたりすると熱湯が出て危険です。自己流では、どんなトラブルが起こるか分からないので、エア抜きは業者に頼む方が安全でしょう。
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