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2022/07/24エコキュートの水抜きを訪問してきた業者に任せるのは危険!?

エコキュートを設置している人の中には、飛び込み営業の業者に「水抜き」をしているか聞かれたことがある人がいるかもしれません。
水抜きというのはいったい何か、このような飛び込み営業の業者に任せてもよいのかをまとめます。

エコキュートの水抜きを訪問してきた業者に任せるのは危険!?

エコキュートの水抜きとは

エコキュートは、屋外のヒートポンプユニットと貯湯タンクという2つの大きな装置からなる設備です。
このうち貯湯タンクにたまった水を抜くことを「水抜き」といいます。
推奨される頻度は半年から1年に1回ですが、このような頻度で水抜きをしているという人は少ないかもしれません。
そもそも「設置から一度も水抜きをしたことがない」という人もいるかもしれませんね。

水抜きをしないとどうなるのか

取扱説明書をチェックしてもらうと分かると思いますが、水抜きは日頃できるメンテナンスとして実施するよう指示されています。
このような指示がある理由は、やはり水抜きをする必要があるためです。
何故水抜きをするのか、また水抜きをしないとどうなるのかについてまとめます。

不純物が溜まる

エコキュートでは基本的に水道水を利用します。
井戸水や湧き水などを使用すると、水に含まれるミネラル分などが多すぎるためです。
ですが水道水にも水以外の成分が微量ですが含まれます。
これらが少しずつ貯湯タンクの中に溜まっていくため、水抜きをして、ミネラル分をはじめとした不純物を排出する必要があります。

汚れが浮く

電気ポットを利用している方なら、日々手入れしていてもポット内に白く硬い汚れのようなものが付いてしまう経験があるでしょう。
きれいな水を入れているはずなのに、このような白い汚れが付くのは、水道水内に含まれるミネラル分などが固まって残るからです。
湯垢と言われることもある汚れです。
これと同じようなことが貯湯タンクにも起こります。
タンク内の不純物が固まり白い浮遊物のようなものが排出されてくることがあります。

劣化のサイン

貯湯タンクの内部はステンレスでできているため、長期間利用しても劣化することは少ないでしょう。
ですがタンクの中にはゴムパッキンなども使われています。
ゴムは経年劣化しやすいパーツで、傷みが出てくるとちぎれてしまう場合があります。
このゴムパッキンのカスがお湯に交じることがありますが、水抜きをすることでゴムパッキンのカスを取り除けます。

また、水抜き中にこのようなカスが出てきたら、ゴムパッキンの劣化のサインとも言えます。
ゴムパッキンが傷むと水漏れが発生する可能性がありますので、その前に交換を検討するとよいですね。
もしエコキュートの設置から10年以上経過しているなら、しっかりと点検を実施したり、買い替えの検討も始めたりするとよいでしょう。

エコキュートの寿命を縮める原因に

水抜きをしないと、水に含まれる不純物由来の汚れやゴムパッキンのカスなどが給湯用の配管に流れていきます。
浴槽にはフィルターが取り付けられていますので、このフィルターの詰まりを引き起こす原因となるでしょう。
フィルターが詰まると循環設備に負担がかかります。
そのため、エコキュートの寿命も短くしてしまうのです。

水抜きの手順

貯湯タンクの水抜きは自分でも作業できます。
取扱説明書をチェックするとその方法は記載されていますが、手順としてはどの機種でもほとんど同じです。

まず「漏電遮断器」をオフにして、給水配管の途中にある「給水側止水栓」を閉めます。
次に貯湯タンクにある点検口を開けて「逃がし弁レバー」を起こします。
逃がし弁は貯湯タンクの上の方に設置されていることが多くなります。

最後に「排水栓」を開きます。
排水栓は給水側止水栓の近くにあるケースが多いようです。
概ね1~2分程度排水を実施します。

バケツを用意しておくと排水された水が受けられるので、周囲が水浸しになるのを避けられます。
水が止まったら逆の手順で排水栓と逃し弁を閉じます。
給水側止水栓を開け、漏電遮断器をオンにしましょう。

飛び込み営業の業者に指摘された場合

エコキュートの飛び込み営業を実施している業者の中には、エコキュートを設置している家庭に訪問し、日々のメンテナンスの状況を聞く人もいます。
このような業者はエコキュートの設置以外にもメンテナンスも可能として点検させて欲しいと言ってくる場合があります。

「水抜きを実施したことがありますか?」と聞かれた場合に、実施したことがないと伝えたら、「水抜きをしたほうがよい」としつこく言われるかもしれません。

もし普段から付き合いがある業者がいるなら、このような提案は断り、付き合いがある業者に依頼したほうがよいでしょう。
大切な設備ですので、信頼できる業者以外に触らせないほうが安全です。
しっかりと断りましょう。
断ったのにもかかわらず、居座ったりするようでしたら、警察に連絡しましょう。

まとめ

エコキュートの水抜きは、できれば半年に1回、少なくとも1年に1度は行った方がよいメンテナンスの1つです。
定期的にメンテナンスを業者に依頼しているなら、点検時に水抜きもしてもらうとよいですね。
また、自分でもできるものなので、一度実施してみるとよいでしょう。
「設置後、一度も点検していない」「付き合いがある業者がいない」という場合は、点検も兼ねて信頼できる業者に依頼してみてください。
エコキュートの買い替え・設置をご検討中の方は、ぜひ当社「エコライト」にご相談ください。

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